横内由可連載第4回 女性アスリート、登山家が「体の調子が抜群に良くなる」と絶賛する「最高の肉」とは

 横内由可と申します。現役時代は体操、クレー射撃と2種目で日本代表として国際大会に出場していました。今回は私に馴染みのある、とっておきの「肉」についてご紹介させていただきたいと思います。

 

 

10月1日より、北海道を皮切りに今期の狩猟が始まりました。近年のジビエブームで鹿や鴨などの野生鳥獣肉を使ったメニューをレストランで目にすることも多くなったと思います。ちなみにジビエとはフランス語で、狩猟で捕獲された野生の鳥獣の食肉を意味する言葉です。

 

 私は18歳からクレー射撃を始めました(銃所持は法律では20歳からとなっていますが、関係者からの推薦状があれば18歳から所持することが可能となります)。私のように競技として銃を持つ場合は標的射撃の許可を取ることになりますが、狩猟を目的として銃を持つ場合は狩猟の許可が必要となります。実際、周りのクレー射撃選手の中にはシーズンオフの冬場になると狩猟を楽しむ方も少なくありませんでした。若い頃からそのような環境だったので捕れたてのジビエを頂く機会に恵まれていました。

 

私のアスリート生活で朝一番にやるべきことはその日の体のチェックでした。痛み、違和感の具合、そしてスムーズに動くかなど。そんなある日、エネルギーに満ち溢れている日がありました。そして、また数日後も同様、普段とは全く違った感覚を覚えました。どこにその要因があるのか?一日の生活を振り返ってみたところ、それは決まってジビエを食べた日の翌日でした。自然の中で生きる動物は余分な脂も少なく、高タンパク・低カロリーでアスリートには最高の食材といえます。

 

 「ジビエを食べると体の調子が抜群に良い」という話で大変盛り上がったのが東大卒の登山家・山田淳さんでした。彼は東大在学中の02年5月17日、エベレストの登頂に立ち、当時の世界最年少(23歳9日)で世界七大陸最高峰登頂を成し遂げました。体を極限に追い込み記録に挑戦しているもの同士で、その研ぎ澄まされた感覚は質の良い食べ物に体が反応することを強く実感しました。

 

 現在はアスリートを引退したので現役当時と比べると運動量は激減しましたが、若さを保つためにタンパク質を意識的に摂るようにしています。特に狩猟シーズンは新鮮なジビエが食べられるので一番の楽しみです。苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、お魚と同じできちんと処理されているジビエは臭みもなく、とても食べやすいです。ちなみに食べ慣れていない方への一番のおすすめは鹿肉です。さっぱりとした赤身肉でとにかくヘルシーです。私のお気に入りは小鴨(サルセル)で、とっても濃厚な味わいです。季節の変わり目でお身体が疲れやすい時期かと思います。野生の恵みへ心からの感謝をもって元気を頂いてみてはいかがでしょうか。

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