体操女子元日本代表が見た衝撃的な食料の大量破棄…「食べる」ことの意味とは

 横内由可と申します。現役時代は体操、クレー射撃と2種目で日本代表として国際大会に出場していました。今回のテーマは「食」についてです。現代人は忙しい毎日を送る中、食べることについて無意識・無関心になっている方も多いかと思います。是非この機会に「食べる」ということの意味について一緒に考えていただけると幸いです。

 

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 突然ですが、あなたは毎日何のために食べていますか?お腹が空くからでしょうか?1日3回と決めているから時間が来たら食べているのでしょうか?それとも明確に体や活動を意識して食べているのでしょうか?アスリートであれば3番目が多くあてはまると思いますが、一般的に人々は健康でありたいと感じていながら、食べたものと健康のつながりを日々意識できている方は少ないかと思います。

 

 世の中は便利なものであふれています。そのまま食べられる調理済みのもの、レンジで温めるだけのもの、お湯を注ぐだけのものなど。私たちはその恩恵を受けて時間をかけずに簡単にお腹を満たすことができます。では、果たして単にお腹を満たすだけでよいのでしょうか?

 

 先日、あるイベントで大量に余った食品を廃棄している映像をテレビでみました。それは大変衝撃的な光景でした。私たちが恩恵を受けている便利さのしわ寄せは日々の大量廃棄によって成り立っているのです。ではどのように食と向き合うべきなのでしょうか?

 

 皆さま「食育」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。「食育とは食料の生産方法やバランスのよい摂取方法、食品の選び方、食卓の食器などの食環境を整える方法、さらに食に関する文化など、広い視野から食について教育すること」と辞書にあります。きちんとした食事を摂るにはそれなりに正しい知識を身につける必要があるのです。

 

 そこで、皆さまに私からのご提案です。食品を買うときは必ず裏の表示を見る癖をつけてみて下さい。先ずは自分がどのようなものを摂取しているかを知ることが「食」について考える第一歩となります。便利さと引き換えに使用されている成分を知ることにより、ご自身の体への思いやりが生まれることを期待しています。ちなみにアスリートは自分の体を限界まで酷使していることを十分に理解しているからこそ繊細なケアを怠りません。忙しい現代人は健康であることが当たり前であると思ってしまいがちです。「食」から生活を見直すことをお勧めします。

 

[前回の連載] 横内由可連載第12回 子供は親の所有物ではない 伝説のアスリートと母親が築いた理想の「親子像」 - IMPRESSION

横内由可(よこうち・ゆか) 1977年3月21日、東京都生まれの41歳。 9歳で器械体操を始める。13歳の時に朝日生命体操クラブへ。すぐに全日本選手権大会で個人総合7位入賞を果たし、高2年時にインターハイで個人総合2位に。同年にドルトムント世界選手権に出場し、段違い平行棒の降り技で新技D難度の「ARAI」が誕生。技に自分の名前を持つのは日本女子体操史上3人目の快挙だった。18歳で異種目のクレー射撃へ転向。日本代表で活躍し、02年の釜山アジア大会では団体で銅メダルを獲得。現在は異色の経験を活かし、トップアスリートの人生を応援する「トップアスリート・コンシェルジュ」、パーソナルトレーナーやスポーツコメンテーターなど幅広く活動している。