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WTO日本の逆転敗訴にSNSは意外な反応?韓国に理解を示す声も

 世界貿易機関(WTO)の紛争を処理する二審の上級委員会が11日、韓国による福島など8県産の水産物輸入禁止措置を不当とした一審の判断を覆し、日本が逆転敗訴した。韓国は禁輸継続の方針を表明。東京電力福島第一原発事故を起因とした放射性物質の影響を懸念する韓国の主張に沿った裁定に、日本国内では「政府の戦略が甘いと思う。世界の原発問題に対する認識にもう少し敏感になった方がいい」とSNS上で日本政府の対応を疑問視する声が多く上がっている。

 

 韓国は原発事故を理由として13年に青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の8県で水揚げ・加工された全水産物の輸入を禁止した。日本は科学的根拠がないとしてWTOに提訴。昨年2月の一審では「輸入禁止が不当な差別」と日本勝訴の判断を示し、韓国に計28魚種の禁輸解除を促した。だが韓国政府は「食の安全の重要性などを考慮した場合、パネル(一審)の判断には問題がある」と上訴。今回の二審は「パネル(一審)は製品サンプル中の(放射性物質の)実測値のみに基づいて安全性を調査している」と一審の裁定判断に問題がある見解を示した。また、韓国の「WTOでは食品の安全性で科学的証拠が不十分な場合、暫定的に規制を認めている」という主張に、日本が反論しなかったことも指摘した。

 

 日本国内では今回の二審の裁定に、「安全性に自信があり問題はないとして、その事を真剣に何とかしようという思いがあれば、必ず『そうではない』と反論する。日本の官僚の業務遂行レベルは相当に低下しているということだ」、「民間なら二重三重の対応をするところをサンプル実測値一本だけで勝負って感じで、お役所仕事って感じがする。ちゃんとした紛争解決の専門家(国際弁護士等)が対応してたの?」と日本政府の対応に批判的な意見が多い。また、「日本も原発問題に対して楽観視し過ぎている。改めて世界からどう思われているのか真摯に受け止めるべき。チェルノブイリのように日本も全てを隠さずさらけ出したほうがいい」と指摘する声もあった。

 

 日本が逆転敗訴した今回の結果についても納得の意見が多い。「韓国は好きではないが、不当な判決ではないと思う。相手を納得させるデータを出せなかったと判断したWTOの判断を重く受け止めければいけない」、「相手韓国云々ではなく、一般論から言えば仕方ないと思う。逆の場合は日本が輸入するのか?しないと思う。日本の安全神話を一度見直して、信頼を取り戻る事が一番だと思う」。WTOの裁定に衝撃を受けた人もいるかもしれないが、現実を受け止めて日本政府は戦略を練り直す必要があるだろう。  

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