高橋塁連載第2回 元プロ野球選手の漁師が開く野球教室が大人気  

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子供たちの長所を伸ばす野球塾で好評を博している高橋浩司さん



 プロスポーツトレーナーの高橋塁です。今回はオリックス、楽天でプレーし、今は漁師で野球塾を開く高橋浩司さんについてお話しさせて頂きます。

 

 私は現在、香川県を拠点にプロスポーツトレーナーとして活動していますが、県内で開く「高橋野球塾」で技術コーチ兼トレーナーとしてかかわっています。この野球塾の経営者が高橋浩司さんです。地元の香川県さぬき市出身で志度高校では右の長距離砲として名をとどろかせていました。3年夏は香川県大会ベスト4で丸亀に敗れて甲子園出場は3年間叶いませんでしたが、00年のドラフト8位でオリックスに指名を受けて入団。本職は捕手ですが打力を生かすために外野手でもプレーしました。その後、オリックスと近鉄の球団合併、楽天新規参入により、楽天に分配ドラフトで移籍。05年に現役生活を終えました。

 

 高橋さんは引退後に故郷の香川県に帰り、実家が代々営んでいる漁業を継ぐことに。その傍らで野球への情熱は消えず、家業で使用している倉庫の一部を利用し、地元の子どもたち相手に野球教室を始めました。高橋さんの子供たちの長所を伸ばす指導の良さもあり、今では場所を高松市内に移転し、人数は当初の10人から100人程度に増えて野球塾が生業になるまで発展しました。

 

 野球塾は大人気で、中学3年生が部活動を引退した後に行う硬式野球のクラスも毎年すぐに定員に達してしまうほどです。また、自身の経営する野球塾だけに留まらず、近隣のバッティングセンターにも毎週指導に出かけるなど精力的に活動しています。香川県内の野球指導者の中では彼の名前を知らない人はいないくらい、指導が好評を博しています。

 

 野球をしている子どもたちにとってプロ野球選手は現役引退後もあこがれの存在です。国内最高峰のレベルのプロ野球を経験した方でしか語れないことも多くあります。野球人口の減少が叫ばれる中、プロ野球を経験した選手は貴重な存在です。引退後に野球の素晴らしさを子どもたちに語ってあげるだけでも、野球の底辺拡大やスポーツの素晴らしさを伝える活動の一環として影響力は非常に大きいと思います。高橋さんの指導を受けた子供たちは日々成長しています。この子供たちの中からプロ野球選手が誕生すれば、僕にとってもこの上ない喜びです。

 

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オリックス、楽天でのプロ経験を子供たちの指導に役立てている高橋浩司さん

 

[前回の連載]  高橋塁連載第1回 独立リーグから球界再復帰した左腕が切り開いた夢物語 - IMPRESSION

 

高橋塁(たかはし・るい) 香川県出身。理学療法士、NSCA認定CSCS、JATI認定トレーニング指導者。理学療法士免許を取得後、07年から香川オリーブガイナーズでトレーナー、10年から横浜DeNAベイスターズでトレーナーを務める。16年よりプロスポーツトレーナーとして独立。徳島大学医学部博士課程に在籍し、スポーツ障害の研究を続けているほか、中高校生のアスリートを中心にトレーナー業を行っている。