FAの人的補償で大活躍…新天地でタイトルを獲得した唯一の選手とは  

 

 

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 西武から巨人にFA移籍した炭谷銀次朗捕手の人的補償選手として、通算133勝左腕の内海哲也投手の移籍が発表された。かつてはエースとして投手陣を引っ張ったが、プレー以外でもチームへの貢献度は高かった。明るい性格と野球に取り組む真摯な姿勢でチームメートの人望が厚く、ファンからも愛されていただけに衝撃を受けた人は多かった。神奈川県川崎市のジャイアンツ球場では「内海、西武移籍」の一報を聞いて涙を流したファンの姿も見られたという。

 

 FAの歴史をひも解くと、昨年までに24選手が人的補償で他球団に移籍している。中には、FA移籍した選手より人的補償で移籍した選手の方が活躍したケースも。13年オフに広島から巨人にFA移籍した大竹寛投手の人的補償で、巨人から広島に移籍した一岡竜司投手はその好例だ。巨人時代の2年間は計13試合の登板にとどまったが、広島では救援陣に不可欠な存在に。移籍後5年間で計227試合に登板し、昨年は59試合登板で6勝2敗1セーブ19ホールド、防御率1・85。今季も59試合登板で5勝6敗2セーブ18ホールド、防御率2・88とリーグ3連覇に大きく貢献した。一方で大竹は巨人にFA移籍後、2ケタ勝利は一度もなく5年間で計21勝。昨季はわずか2試合の登板で1勝1敗、防御率6.00と不完全燃焼に終わった。プロ18年目の今季は進退をかけたシーズンになる。

 

 一岡だけではない。人的補償で移籍した球団でタイトルを獲得した選手もいる。ヤクルトの福地寿樹外野手(現ヤクルト1軍外野守備走塁コーチ)だ。広島で12年間プレーした後に西武へトレード移籍。07年には117試合出場で打率・273、28盗塁をマークしたが若手の台頭もあり、同年オフにヤクルトから西武にFA移籍した石井一久の人的補償でヤクルトへ。3球団目の新天地で全盛期を迎えた。08年にプロ15年目で初の規定打席に到達し、131試合出場で打率・320、9本塁打、61打点と自己最高の成績をマーク。42盗塁で初タイトルを獲得した。09年も42盗塁で2年連続盗塁王を獲得。リードオフマンとして打線を牽引した。

 

 西武は今オフにエースの菊池雄星投手がポスティングシステム(入札制度)によるメジャー挑戦が決定。左腕不足のチーム事情の中、実績十分の内海に人的補償で白羽の矢を立てた。11、12年に最多勝を獲得したベテラン左腕が老け込むのはまだ早い。環境が変わり、新天地でもう一花咲かせてほしい。

 

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