【スポンサーリンク】

滋賀の園児死亡事故に酷似 右折車と衝突した直進車の運転手が味わった恐怖         

 大津市の県道交差点で保育園児2人が死亡した事故は、右折してきた乗用車と直進した軽乗用車が衝突。その弾みで軽乗用車が信号待ちをしていた散歩中の園児13人と保育士3人の16人の列に突っ込んだ。右折してきた乗用車の前方不注意が事故原因の可能性が高いとみられる。今回のように右折車と直進車が衝突する事故は決して珍しいケースではない。

  

 長崎県諫早市に拠点を置く九州初の総合専門スタント会社「アッシュネクストプロモーション」で代表取締役を務める佐藤憲さん(49)はスタントマン歴28年。佐藤憲さんは20年前にこの事故と酷似した状況に遭遇した。乗用車の運転で直進していた際に右折してきた車と激突。運転していた車は全損したという。「まさかのタイミングで相手が右折を始め、避けようがありませんでした。その一瞬で考えたことは、右折してくる車の助手席に女性の姿が見えたので助手席に突っ込んだらまずいと思いました。左側前輪に突っ込むしかないと。ブレーキも踏んでいましたし、サイドブレーキも引いていました。右折した車の左側前輪に当たった後にガードレールのポール部に衝突しました」と恐怖体験を振り返る。幸いなことに佐藤さんに大きなけがはなく、歩行者を巻き込むこともなかったという。

 

 佐藤さんは経験豊富なスタントマンだったことから、高度な運転技術で惨事を避けられた。「日頃から師匠や先輩方から色々な話を聞いていたからかもしれません。右折する車と事故を避けられなければタイヤに当たれ。雨は降り出した時が一番スリップしやすいから気を付けろ。バイクで転倒したらしがみつかずに捨てろなどですね。事故には色々なシチュエーションがあります。いつ何時起こるかも分かりません。日頃からの安全運転は勿論のことですが、対向車がはみ出してきたら?自転車が飛び出してきたら?など運転時は常にアンテナを張り巡らせておくことが大切かと思います」と強調する。

f:id:imp0201:20190509185249j:plain

 事故の被害を最小限にとどめるためにどうすればいいだろうか。佐藤さんは車が歩道に乗り入れないことを最優先にした整備の必要性を訴える。「僕の事故もポール部に衝突したことで歩道に乗り上げなくてすみました。ガードレールがベストですが、支柱を1メートル間隔に数本埋め込むだけでも違うと思います。車が支柱にぶつかったら停車するし、停車しなくても速度が大幅に落ちるので歩行者を巻き込む二次被害の抑止力になります」。乗用車を運転する人間も歩行者も事故に巻き込まれる危険性はある。滋賀で起きた痛ましい事故を教訓にしなければいけない。