中村紀洋 今年の中日の命運を握るキーマンとは

 中村紀洋です。2月に中日の春季キャンプを取材させて頂き、打線について以前の連載記事で言及しましたので、今回は投手陣についてお話しさせて頂きます。

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 現役時代は守護神を務めた与田剛監督が就任し、投手陣の強化が最重要ポイントになると思います。昨年は救援陣が痛打を浴びて逆転負けを喫する試合が多かったですが、他球団に見劣りしない能力の高い選手たちがそろっていると思います。先発起用の可能性もある又吉克樹投手、田島慎二投手、福谷浩司投手、祖父江大輔投手と実績はある投手たちなので期待したいです。守護神は鈴木博志投手で固定できれば、勝利の方程式もきっちり組めるようになります。鈴木投手の武器は150キロを超える直球です。抑えは思い切り腕を振って速い球で空振りを取れる投手が、打者にとって一番厄介です。2年目の今季は飛躍の年にしてほしいですね。

 

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「J SPORTSの仕事」で一緒に解説させて頂いた斉藤明雄さん(左)と写真撮影

 先発陣は昨年6勝をマークした松坂大輔投手が右肩の炎症、成長著しい藤嶋健人投手が戦列を離れています。個人的に鍵を握るのが吉見一起投手、山井大介投手の両ベテランだと思います。春季キャンプ中に両投手と話しましたが、調整も順調に来ているようで明るい表情が印象的でした。ブルペンの投球を見ても、やはり制球力が違います。捕手の構えたところにきっちりくるのでそうそう打たれません。試合の要所を締めて勝ち方を知っている投手なので、先発ローテーションで1年間回れば2ケタ勝利は十分に勝てると思います。

 

 強いチームは投手陣がしっかりしています。私が中日在籍時の07年は日本一に輝きましたが、先発がきっちり試合を作り、試合終盤は浅尾拓也投手(現2軍投手コーチ)、岩瀬仁紀投手につなぐ勝利の方程式が確立していました。吉見投手、山井投手はその当時から先発で活躍していました。勝利の味を知る両投手がチームを引っ張ってほしいですね。

 

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中日で元同僚だった井端弘和氏(右)と北谷のキャンプ地で再会

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中村 紀洋(なかむら・のりひろ) 1973年7月24日、大阪府生まれの45歳。渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でアテネ五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。