中村紀洋が中日の春季キャンプで最も驚かされた選手とは

 

 スポーツ専門放送局「J SPORTS」の解説の仕事で21日から中日の春季キャンプを取材させて頂いています。スーツ姿でキャンプ地に行くのは初めてなので不思議な感覚でしたね。キャンプで北谷を訪れたのは中日でプレーした08年以来11年ぶりだったので懐かしい気持ちになりました。ファンの方々にも声を掛けていただき、ありがたかったです。

 

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与田監督(右)と練習を見つめる中村紀洋


 

 私が中日で現役時代に一緒にプレーした野手は平田良介選手、堂上直倫選手、藤井淳志選手の3人だけになりました。コーチ陣は1、2軍とお世話になった方々ばかりだったので年月が経ったことを実感しました。個人的に驚いたのは京田陽太選手です。初めて間近で見たのですが、体が想像以上に大きくて下半身ががっちりしている。プロで2年間プレーして体が一回り大きくなったのだと思います。俊足巧打のタイプですが、長打も十分打てる体格なので、まだまだ攻守で伸びしろがあるように感じました。

 

 読谷で行われている2軍キャンプも伺わせて頂きました。ドラフト1位の根尾昂選手がケガの影響で試合に出場できなかったのは残念でしたが、本人が一番悔しい日々を送っていると思います。右ふくらはぎを肉離れしてからまだ万全の状態ではありませんが、我慢することが一番重要です。期待されていることは本人も自覚しているでしょうし、焦りは当然あると思います。野球が大好きな子だと思うので辛いかもしれませんが、故障が再発してさらに悪化すれば今後の野球人生にも影響します。京田選手と遊撃の定位置争いが注目されていますが、首脳陣に話を聞くと焦らせるつもりはありません。「こういう時期もある」と割り切って万全の状態を取り戻すことに集中する方が状況は良くなると思いますし、実戦に出場できるようになった時に結果を出せば存在価値が認められます。

 

 

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現役時代に共にプレーした浅尾2軍投手コーチとも再会

 

 中日の内野陣は一塁のビシエド選手以外に絶対的なレギュラーがいませんが、逆にチーム力を底上げするチャンスだと思います。福田永将選手は右の長距離砲として30本塁打を狙える能力を持っていますし、高橋周平選手も今年から主将に就任して期する思いは強いでしょう。福田、高橋両選手が投手の左右関係なく打てば、スタメンで使われる可能性が高くなります。京田選手、堂上選手を含めて選手たちが競い合って、与田監督を迷わせるほどハイレベルなレギュラー争いが繰り広げられれば、チームは必ず強くなると思います。

 

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中村 紀洋(なかむら・のりひろ) 1973年7月24日、大阪府生まれの45歳。渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でアテネ五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。