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中村紀洋連載第14回 守備を磨いたヤクルト・山田哲人の打撃はもっと良くなる

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    今回は守備についてお話させて頂きます。僕は中学時代、打撃が全然ダメでした。打てないので自然と守備に興味が向きました。当時大好きだったのは巨人の二塁を守っていた篠塚和典さん。ポジショニング、足の運び方、ハンドリング…本当にうまくてお手本でした。少年時代はミズノの会員になると、選手が実際に使っていたグラブやバットが商品で店頭に並ぶオールスポーツバザール「ビッグスポーツ市」の招待状が届きました。当時はこのイベントが楽しみで朝から夕方まで店内にいました。阪神・バースや阪急・ブーマーが使っていたバットを手にできた時はワクワクしましたし、その中でも篠塚さんが使っていたグラブを見つけた時は一番うれしかったです。

 

   守備が打撃に生かされる根拠を論理的には説明できませんが、必ず役立っていると思います。僕はプロに入ってもただ走るのは辛いので守備でノックをずっと受けていました。守備に興味を持って取り組むことで下半身の粘りが出ますし、練習した分だけうまくなります。

 

   ヤクルトの山田選手は2年連続トリプルスリーをマークした凄い打者ですが、最近見ると守備もうまくなったように感じます。宮本ヘッドコーチは現役時代にゴールデングラブ賞を10度獲得した守備の名手です。その教えもあるのでしょう。守備がさらにうまくなれば、山田選手は打撃もさらに進化するように感じます。プロの世界で感じましたが、打撃で一流の選手は守備も一流の人が多いです。子供たちも打撃に目が向きがちですが、守備にも興味を持ってもらえたらうれしいですね。

中村 紀洋(なかむら・のりひろ) 1973年7月24日、大阪府生まれの45歳。渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でアテネ五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。