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中村紀洋連載第24回 「オフはやみくもにバットを振っても意味がない。野球から離れる時間も大事」

 シーズンオフになり、契約更改の時期になりました。選手たちはこれから球団行事などイベントに参加する時もあると思いますが、心身を充電するオフに入ります。野球をしている時間も大事ですが、野球から離れる時間も重要だと思います。

  

 僕はオフに入ったらバットを持たないようにしていました。これは意識的にしていたことでバットを持つと余計な癖がついてしまう可能性があるからです。ただオンとオフの境目がなく、やみくもにバットを振り続けてもあまり意味をなさないように感じます。長丁場のペナントレースを終えて体も心も疲弊しています。野球から離れる時間を置くことで、自主トレで始動した時に自分の感覚が俯瞰してみられる。現状はこうだからこういう練習をしてみよう、この部分を強化してみようというのが明確にわかるような気がします。

 

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 これはプロでなく高校生や中学生にも共通することだと思います。目的意識を持たずやみくもに練習してもなかなか上達しません。もちろん指導者の責任も大きいのですが、同じ練習でもやらされる意識でやるのと、自ら積極的に取り組むのでは成長速度も変わってきます。自分で色々試そうとするのは非常に良いことだと思います。できなくて当たり前ですから。色々試してコツをつかむ子がレギュラーになる傾向が強いと思います。また、子供たちは親御さんや家族のおかげで野球を続けられています。野球に打ち込む時間も大事ですが、礼儀や挨拶もきっちりして勉強もしっかりやってほしいですね。

中村 紀洋(なかむら・のりひろ) 1973年7月24日、大阪府生まれの45歳。渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でアテネ五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。