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木村昇吾 現役引退した広島・赤松の忘れられない激励の言葉とは

 クリケット選手の木村昇吾です。今回は今年限りで現役を引退した赤松真人選手についてお話させていただきます。

 

 赤松は「戦友」でもあり、特別な仲間です。僕は08年に横浜(現DeNA)から広島にトレードで移籍しましたが、赤松も同じタイミングでFA移籍した新井貴浩さんの人的補償で阪神から移籍してきました。当時は同じマンションに住んでいて、学年は彼が2つ下ですが、同期のような感覚でした。

 

 僕は15年間プロ野球の世界でプレーしましたが、今まで最も足が速かった選手を聞かれたら、間違いなく赤松です。最初に走っている姿を見た時は衝撃的でした。今年、ファームで20メートル走を計測した時も2番目に速いタイムだったそうです。37歳で20代前半の選手たちよりも速いのは努力の賜物だと思います。外野守備も本当にうまかったです。僕が守備機会を増やすために外野に挑戦した時、赤松に色々教えてもらってグラブももらいました。今でも大切に保管しています。

 

 彼はしんどいとか、痛いとか絶対に言わない男です。16年12月に胃がんが見つかった時は大きな衝撃を受けました。翌17年1月に手術を受けましたが、彼の凄いところは自分が大変な状況でも相手を思いやれるところです。僕は西武で16年6月に右膝前十字靭帯断裂のケガをしてリハビリ生活を送っていましたが、「キムさん、僕と一緒ですね。またお互い1軍で頑張りましょうね」と連絡をくれました。オレよりあいつの方がよっぽど大変なのに…僕は選手生命が危ぶまれる大けがと言われていましたが、自分では全くそういう感覚がなかったです。1軍に戻ってまたプレーしたい。刺激を受けて前を向けたのは赤松のおかげ。本当に感謝しています。

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 引退発表後の先月15日に由宇で赤松に会って花束を渡しました。その時も変わらず気さくに接してくれました。野球の現役生活は終わりましたが、人生はこれからです。赤松にしかできないこと、伝えられないことがあると思います。僕もまだアスリートとしてプレーできるうちは走り続けないといけない。お互いこれからも頑張っていきましょう。