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韓国メディアが金正男の息子・ハンソル氏の滞在先を報道した真意とは

 昨年2月にマレーシアで暗殺された金正男氏の息子キム・ハンソル氏が米国に滞在していることを韓国紙・東亜日報が28日付けで報じた。複数の情報筋の話として、ハンソル氏は脱北者支援団体「千里馬民防衛(現・自由朝鮮)」の助けを受け、正男氏が殺害された際に滞在していたマカオから当初は別の「第三国」に向かう予定だったが、経由地の台湾の空港で手続きが遅れる中、米中央情報局(CIA)が介入して米国に行き先を変更したという。

 

 このニュースは日本国内でも驚きを持って受け止められている。一般紙国際部のある記者は「ハンソル氏の身元をさらすことは命の危険が伴うのになぜ報道したのか。米国の情報筋はある狙いがあって記事をリークしたと思います」として続けた。「米国の保護下にあることを全世界に知らしめたかったのではないでしょうか。トランプ大統領は金正恩朝鮮労働党委員長と良好な関係をアピールしていますが、1か月前に開催された米朝会談が決裂し、北朝鮮が核を手放すのか不透明な状況です。今月に入り、北朝鮮が解体したミサイル発射場を復旧させる動きがあるなど、不穏な情報も流れました。このような状況で米国がハンソル氏に手を差し伸べたことを報道すれば、北朝鮮に何かが起きた時にハンソル氏がトップに立つ親米政権が作られると他国は想定する。北朝鮮の軍事的行動の抑止力にもなります」と分析した。

 

 北朝鮮と引き続き話し合いで核施設の全廃棄を目指す一方、有事に備えてハンソル氏という懐刀をしのばせておく。米国の外交術に北朝鮮はどう反応するか。米朝だけでなく、日本、韓国、中国、ロシアと近隣諸国の対応も注目される。 

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