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現役最多の164勝 ヤクルト・石川は直球にこだわる「小兵の本格派投手」

 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は11日の巨人戦でプロ入り以来18年連続白星をマークしたヤクルト・石川雅規投手についてお話しさせて頂きます。

 

 今季6試合目で初勝利をマークしました。好投しながらも白星が付かなかった登板もあったので、ホッとしたのではないでしょうか。私はヤクルトのコンディショニング・コーディネーターとして携わりましたが、大きな故障をせずに先発で投げ続けられる体の強さは本当に凄いと思います。

 

 石川投手は身長1㍍67とプロ野球選手の中で最も小柄な選手のひとり。身長の高さがそのまま成績に結びつくわけではありませんが、体が小さい分、同じ球数を投げても体が大きい人より全身に負担がかかることは間違いありません。肩、肘を故障するリスクも高くなります。ところが、石川投手は大きな故障をすることなく18年間投げ続けてきました。瞬発力や持久力など身体能力で抜きん出た数字が出ているわけではありません。体の自己管理は当然ながら、いかに効率良いフォームで投げ続けられているかを証明しているのではないでしょうか。

 

 あれだけ実績を残した投手なら、確固たるトレーニング理論を持っています。石川投手も当然あるのですが、向上心旺盛でトレーニング部門のこちらの意見にも耳を傾けてくれます。良いものを自分に取り入れてパフォーマンスに還元する。これは簡単なようでなかなかできることではありません。

 

 石川投手と言えば、変化球投手のイメージが強いと思います。実際、試合ではスライダー、シュート、チェンジアップ、カットボール、カーブ、そして伝家の宝刀のシンカーと多彩な変化球で凡打の山を築く投球スタイルです。ただ、最もこだわりがあるのが実は直球なのです。「入団当初、ボールが真ん中に投げてしまっても、打者が打ち損じることがあった。それで僕は開き直れた部分があったんです。だから思い切って投げ込めるようになった」と話していたことを覚えています。強打者の懐に直球を果敢につけるからこそ、他の変化球が生きてくる。直球は140キロ前後と決して速いわけではありませんが、石川投手は昔も今も「小兵の本格派投手」だと思っています。

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 主力に故障者が続出している中、首位を走る巨人戦で現役最多の164勝目をマークした快投は大きな価値があると思います。リーグ優勝へ、ベテラン左腕の力は不可欠です。これからも先発ローテーションで1年でも長く投げてほしいですね。