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JT連載 ドラフト会議で指名された新人に「おめでとう」とは言えない

 「株式会社J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は先日の26日に行われたドラフト会議についてお話させて頂きます。

 

 今年のドラフトは大学№1左腕の早大・早川隆久投手、「糸井2世」こと近大・佐藤輝明る選手の動向に注目が集まりました。両選手とも4球団ずつ競合し、早川投手は楽天、佐藤選手は阪神が交渉権を引き当てたのですが、抽選の時は独特の雰囲気で毎年のようにドキドキしますね。

 

 今年のドラフトは支配下で74人、育成で49人の新人選手が指名されました。多くの選手たちがアマチュアで頓挫して違う道に進む中、プロ野球の世界に入るのは至難の業です。指名されて涙を浮かべた選手や喜びを爆発する選手がいましたが、テレビでその姿を見る夢に向かって努力し続けた尊さを感じて感情を揺さぶられます。

 

 ただ、ドラフトで指名された現時点では「おめでとう」とは言えません。これは私がロッテ、ヤクルト、DeNAでコンディショニング・トレーナーとして携わってきたことが大きく影響していると思います。プロの世界で成功する選手はごく一握り。伸び悩んで消えてしまう選手の方がはるかに多いからです。鳴り物入りで入ってきた新人選手たちは1軍でバリバリ活躍する選手たちのレベルの高さに困惑すると思います。そこで心が折れてしまう選手も少なくありません。プロでは「普通の努力」では成功を収められません。「並大抵でない努力」を続けなければライバルに差をつけられないし、先輩を追い越すことはできません。

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 ドラフトで入団した選手の数だけ、退団する選手がいることを意味します。弱肉強食の世界でのんびりしていたら数年後にあっという間に淘汰されます。指名された時から競争は始まっているのです。与えられるチャンスの数は平等ではないかもしれませんが、ドラフト9位から球界を代表する打者に飛躍したDeNA・佐野恵太のようなサクセスストーリーもあります。1人でも多くの新人選手が1軍の大観衆の中で光り輝く姿を見せてほしいですね。