【スポンサーリンク】

JT連載 「超一流と一流の違い」とは

 「株式会社J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は私が思う「超一流と一流の違い」についてお話させて頂きます。

 

 私はロッテ、ヤクルト、DeNAでコンディショニング・トレーナーとして携わってきましたが、プロの世界で長年活躍し続けることは本当に難しいと感じます。今年は新型コロナウイルスの影響で開幕が3カ月遅れ、過密日程という調整が難しい状況の中で、例年と同じように活躍する選手たちには感服するばかりです。

 

 特に圧巻の数字を残しているのが巨人の菅野智之投手です。開幕から土つかずの11連勝で防御率1.78。絶対的エースとして申し分ない働きぶりですが、菅野投手は今季からフォームの始動時に両手を右肩の方向に引き上げて左足を上げていく新しい形にモデルチェンジしています。毎年高い水準の成績を残しているのに、なぜリスクを伴う投球フォームを改造に踏み切ったのか。驚かれた方も多いと思いますが、菅野投手の考え、見える景色は常人と違うのでしょう。現状維持を嫌い、飽くなき向上心でさらにレベルアップを目指す。プロ意識の高さと技術力が、今の成績につながっているように感じます。

 

 菅野投手や青木宣親選手、鳥谷敬選手のように長年数字を残し続ける選手は、思考力、観察力に優れていると思います。私がメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスで通訳兼コンディショニング補佐をしていた時に担当した大塚晶文投手(現中日派遣コーチ)にも感じたことですが、超一流と呼ばれる選手は野球で高いパフォーマンスを発揮するために食事、睡眠などグラウンド外の時間を大事にして、グラウンドに立つ時間から逆算して生活をしています。故障を未然に防ぐにはどうしたらいいか、この投手をどう攻略するか、この打者をどう打ち取るか。オンとオフの切り替えを大事にしながら、最高の準備をして試合に備えます。これを何日、何百日、何千日と続ける。簡単なようで非常に難しいことです。

f:id:imp0201:20200924131500j:plain

 1年活躍すれば、相手のマークが厳しくなる世界です。投球の際の癖を見抜かれたり、打者は苦手なコースを徹底的に突かれたりして伸び悩むケースは少なくありません。もちろん身体能力も重要な要素ですが、それだけでは活躍し続けることはできません。超一流と呼ばれる選手たちの意識の高さは、アスリートだけでなく我々も見習うべきことが多いと思います。