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春季キャンプ前から「戦い」は始まっている

 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は自主トレの重要性についてお話をさせて頂きます。

 

 キャンプインの時期が近づいてきました。2月1日はプロ野球選手の「元旦」と呼ばれていますが、昨年のシーズンを終えた10月から今シーズンに向けての戦いは始まっています。一流と呼ばれる選手はシーズンで高いパフォーマンスを発揮するために逆算して生活を送ります。現在は昔に比べて最先端のトレーニングができる環境ですが、それがイコールで選手たちのレベルアップにつながっているかというと疑問が残ります。ロッテ、ヤクルト、DeNAで主にコンディショニングコーディネーター(S&Cコーチ)として活動していましたが、そのトレーニングにどのような意味があるのかを理解して取り組むことが非常に重要です。

 

 例えば、一昔前は自主トレ期間中に「山ごもり」をしたり、ひたすら走りこんで下半身を強化していた選手がいましたが、これは明確なテーマやそれに取り組む意識があったからこそ理にかなったトレーニングとして効果があったのではないかと思います。一方で、米国で最先端の科学トレーニングに触れてもその意味を理解しないで漠然とこなすだけではプラスアルファは望めません。

 

 もちろん、オフ期間中は休息やプライベートでの時間を充実させ心身ともにリフレッシュすることが必要です。一方でバランスの崩れた体を整え、肉体的、技術的に個人でテーマを持って強化できる大事な時間です。2月の春季キャンプではチーム練習が多いため、個人技術を磨く時間が限られています。シーズンオフや自主トレ期間中に準備を怠ったために、キャンプから出遅れた選手を何人も見てきました。一方で、“超”一流と呼ばれる選手たちのほとんどは常に準備を怠りません。印象に残っているのはロッテの福浦和也さん(現ロッテ二軍ヘッド兼打撃コーチ)です。オフの期間中に球団行事やイベントで多忙な日々を送っても、夜に千葉マリンを訪れてトレーニングしていました。

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 福浦さんだけでなく、ヤクルトの青木宣親選手、石川雅規投手、館山昌平投手(現楽天2軍投手コーチ)、田中浩康選手(現DeNA2軍内野守備走塁コーチ)も意識が非常に高く、常にトレーニングや練習をしていた印象があります。彼らはオフや自主トレという概念がないのかもしれません。自分の体と向き合い、試合で力を発揮するための準備を欠かすことがなかったです。オフも体を動かしてきたか、自主トレで濃密なトレーニングを行ってきたか。若手選手は2月のキャンプから競争が始まります。個々の選手の仕上がり具合が楽しみですね。

高橋純一(たかはし・じゅんいち)  1976年8月18日、神奈川県横浜市生まれの43歳。MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。 J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)