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米国の「ドライブライン・ベースボール」を見学して驚かされたこととは

 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は今月に(昨年12月に自主トレ帯同)見学した米国のシアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」についてお話させていただきます。

 

 「ドライブライン・ベースボール」は、アナリスト(動作分析の専門家)、ピッチングコーディネーター、トレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチなどさまざまな分野のプロが常駐し、科学的に分析、トレーニングすることで選手のパフォーマンスが飛躍的に向上していると注目されています。私が施設を訪れた際もプロ、アマチュア問わず多くの選手が汗を流していました。

 

 実際に現地を訪れて感じたことは、選手のやるべき課題を提示するのが非常に明確であることです。例えば投手によって骨格、筋力、身長、体重、投球フォーム、動作の特徴、球種など十人十色です。直球の回転数、リリースの瞬間から捕手のミットに入るまでの軌道、球の軸がどう回っているか。カーブ、スライダー、カットボールなど変化球は「この角度、この回転軸から曲げれば相手打者は打ちにくい」、「逆に回転数を落とすことで他の球種とのコンビネーションの効果が生まれる」など数字で具体的に出てきます。アナリストのデータを基にピッチングコーディネーターが技術的な見地から体の使い方を助言し、選手は目標に向けて逆算してトレーニングします。例えば、500グラム、750グラムと重たいボールで全身を使って投げることで動きづくりをするなどです。感性を数値化させ、「見える化」することで、トレーニングで高いパフォーマンスの再現性を高める。メジャーリーグでこのやり方を多くの球団が導入し、日本のプロ野球球団も近年は積極的に取り入れています。

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 今後は投手コーチも現役時代の経験論を伝えるだけでなく、アナリストの分析を基に、そのデータを把握して個々の投手の技術を向上させるピッチングコーディネーターの能力を求められると思います。トレーニングも同様です。ここ20年間で劇的に進化しましたが、現在はさらに加速して日々バージョンアップされています。今回施設で時間を過ごすことで見学させてもらって、トレーナートレーニング指導者として大きな刺激を受けました。私も日々勉強して野球界だけでなく、スポーツ界及び後進の指導者たちに還元できるように貢献していきたいですね。

高橋純一(たかはし・じゅんいち)  1976年8月18日、神奈川県横浜市生まれの43歳。MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。 J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)