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都市対抗野球に出場した「実績がない元プロ野球選手」たち

 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は都市対抗に出場している元プロ野球選手についてお話しさせて頂きます。

 

 今月13日から都市対抗が開催され、熱戦が連日繰り広げられています。新日鐵住金鹿島の玉置隆投手(元阪神)、トヨタ自動車の細山田武史選手(元ソフトバンク)、JFE東日本の須田幸太投手(元DeNA)、JFE東日本の補強選手でプレーする新日鐵住金かずさマジックの松本啓二朗選手(元DeNA)らかつてNPBでプレーした選手も出場しています。

 

 上記の選手たちはプロの1軍の舞台でプレーした実績があります。私が気になったのはシティライト岡山の児山祐斗投手(元ヤクルト)、ヤマハの網谷圭将選手(元DeNA)です。両選手に共通するのはプロで1軍出場経験がないまま退団したことです。シティライト岡山、ヤマハはプロでの実績でなく、これからの可能性に期待を込めて採用しているのです。彼らも大きな挫折を味わった後に必要とされている喜びと感謝の念が強いでしょう。「ここで成功したい」という自覚が芽生えているのではないでしょうか。

 

 私はヤクルト、DeNAのトレーナーとして在籍していた時に児山投手、網谷選手と関わらせて頂きました。児山投手は関西高から13年ドラフト5位で入団し、球速は140キロ前半でしたが球にキレがあり将来を嘱望されていました。トレーニングに真面目に取り組む姿勢は裏方からも一目置かれていましたが、1軍登板機会がないまま3年目オフの16年限りで退団しました。網谷選手はDeNA在籍時、入団2年目で育成選手では異例の春季キャンプ1軍メンバーに抜擢されました。ラミレス監督も「打者として19歳としては今まで見たことがないベストの打者」と絶賛してメディアに大きく取り上げられました。実際に打撃練習での長打力は群を抜いていましたが、支配下昇格はならず、昨年限りで退団しました。 

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 両選手とも大きな悔しさを味わったと思います。ただ児山投手は23歳、網谷選手も21歳と若い。チャンスを与えてもらった社会人野球で自分の潜在能力を開花できる可能性が十分にあります。今年の都市対抗では、児山投手が2回戦・日本生命戦に先発登板で7回3失点の粘投。敗れてしまいましたが、強豪の日本生命相手に大舞台で自分の投球ができたのは大きな自信になったのではないでしょうか。網谷選手も1回戦・七十七銀行戦に「6番・右翼」で先発出場。7回にセンターオーバーの二塁打を放ち、チームも延長戦の末に勝ちました。2回戦のJR東日本戦で敗れてしましましたが、野球人生で貴重な経験になったと思います。「元プロ野球選手」の肩書でもその立場は様々です。彼らには大きな輝きを放ってほしいですし、全力で応援したいですね。