【スポンサーリンク】

東京五輪の主役へ サニブラウン強さの秘訣は「世界基準」の思考力  

 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は6月下旬に開催された陸上の日本選手権で、男子100メートル、200メートルで2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)についてお話しさせて頂きます。

 

 前回の連載でNBAのワシントン・ウィザーズに1巡目指名(全体9位指名)で入団した八村塁選手(ゴンザガ大学)を取り上げましたが、サニブラウン選手と八村選手の共通点は世界基準の環境で戦っていることだと思います。

 

 非常に印象的だったのは、6月に米国・テキサスで開催された全米大学選手権です。サニブラウン選手は男子100メートル決勝で9秒97(追い風0・8メートル)の日本新記録を樹立。日本人で史上2人目の9秒台をたたき出しました。この快挙に日本のメディアはセンセーショナルに報道しましたが、サニブラウン選手は淡々とした表情で、「正直、あまり実感はない。まだ速いタイムは出る。もうちょっと速く走れたかなと思っていた。ナイジェリア人に負け、アメリカ人にも負けた。とりあえずは敗北かな」と振り返っていました。

 

 サニブラウン選手が目指しているのは世界のトップです。9秒台をたたき出すのは通過点に過ぎないという考え方なのでしょう。私はこの世界基準の思考力が高いパフォーマンスを発揮する上で非常に重要と思います。インターネットで世界中の情報や知識を手に入れられる時代ですが、現地で実際に体感することで得られる感覚は別物だと感じます。サニブラウン選手は米国の大学を拠点に世界トップレベルの選手たちと普段から練習しています。全米大学選手権も日本人最速はマークしましたが、順位は3位と自分より速く100メートルを駆け抜けた選手が2人いる。世界のトップを本気で目指しているからこそ、レース後に「敗北」という言葉が出たのだと思います。飽くなき向上心でさらに進化するのではないでしょうか。

f:id:imp0201:20190707115022j:plain

 私が、子供たちに留学を勧めるのは異国で違う文化、価値観に触れることで意識が変わる可能性があるからです。アスリートは海外で武者修行することで、サニブラウン選手、八村選手のように世界のトップレベルの選手たちと切磋琢磨することで能力が引き上げられます。海外に実際に行くことは人生の選択肢を広げる意味でも、非常に有意義だと思います。