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J.T.連載第46回 52歳を迎えるカズの「現役続行」がなぜ批判されるのか

 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回横浜FCのFW三浦知良選手についてお話しさせて頂きます。

 

 サッカーJ2・横浜FCがカズ選手と契約を更新したこと11日に発表しました。私は面識がありませんが、ただただ凄いの一言です。51歳の現在も絶え間ない努力とプロ意識の高さで自分の子供と同世代の選手たちと定位置を争い、どん欲に高みを目指している。その姿勢はなかなかまねできるものではありません。

 

 私はロッテ、ヤクルト、DeNAとプロ野球の世界でコンディショニングコーディネーターを務めてきましたが、多くの選手の引退を間近で見てきました。「引き際」は様々な考え方があります。ボロボロになるまでプレーしたい、獲得する球団がなくなるまでプレーしたいという選手がいれば、トップパフォーマンスができない時点でユニホームを脱ぐと決断する選手もいる。人それぞれ、人生の岐路に立たされた時に考え抜いた上での結論なので正解はないと思います。
 

 私がカズ選手を凄いと思うのは超ベテランの年齢になっても現状維持でなく、パフォーマンスの向上をどん欲に目指している姿勢です。試合に出場できなかったり、結果を出せなかった時も、悔しさを糧に何度も何度もはい上がろうとしています。競技の枠を超えてカズ選手にあこがれるアスリートが多いのは納得できます。世界各国のメディアが「カズは驚愕の50代アスリート」とリスペクトの論調で報じられているのを見ると、同じ日本人として誇りに思います。更にカズ選手のサッカーへ対する純粋な愛が伝わってきます。

 

 カズ選手の現役続行に「客寄せパンダ」など批判的な声がネット上で上がっていることなどもあるでしょうが、横浜FCはカズ選手を必要としているから契約を結んでいます。「カズが抜けると横浜FCはスポンサーがいなくなって財政が厳しくなるから契約を結んでいる」という声に対して疑念を抱きます。「選手として存在価値があるからこそチームは契約を結ぶ」。シンプルにこれが結論だと思います。野球とサッカーで種目は違うので一概に言えるものではないかもしれませんが、戦力として不必要な選手を置くほどプロは甘い世界ではないと思います。横浜FCはカズ選手にプラスアルファを求めているでしょうし、カズ選手も1得点でも多く取りたいとトレーニングに打ち込んでいると思います。年齢という枠を超えて今年も私たちを魅了するプレーを見せてほしいですね。

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高橋純一(たかはし・じゅんいち)  1976年8月18日、神奈川県横浜市生まれの42歳。MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。 J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)