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意外と知られていない熱中症の実態

 今年は春先から高温になる日々が例年以上に増えてきています。近年、夏になると日本中で熱中症についての話題にことかかなくなってきました。

 

 実際、熱中症というものが、どういうものか事細かく理解されている人は少ないと思います。高温の屋外で、水分摂取もせずにいると体調がわるくなるのは理解できると思いますが、最近では、室内にいても熱中症になり死に至るケースもります。

 

 実際には熱中症になった場合に、体の中でどのような変化が起きているのでしょう?細胞レベルのお話になりますが、体内でいろんな働きをしている酵素ですが、酵素活性の至適温度は36~37℃とされています。これが、体温が、40℃ともなると酵素が編成し、ミトコンドリアの機能も低下し、臓器の障害も起こります。なので、どんな状況であれ、体温が高温になると臓器障害に陥ります。

 

 また、体温調節の中枢となっている間脳の視床下部では、体温を一定に保つ働きがあります。こうして、設定された体温を「セットポイント」といいます。一般的な発熱は何らかの病的な原因(細菌、ウイルス、炎症など)によっては「セットポイント」が通常よりも高く設定されることがあり、身体ができるだけ対応できますが、熱中症はこのセットポイントがうまく働かず、体温のみが上昇してしまい、実際の状況と体が認識している状況とのズレが起き、体内で調整できなくなります。

 

 そして、高体温の状況下では、大量の発汗がされ、体液量の減少になり、熱中症症状として体温調節の障害、筋痙攣、疲労感(熱ストレス・熱痙攣)、ふらつき、嘔吐(熱疲労)、重度の場合は意識障害、腎肝機能障害等(熱射病)につながります。これらの状態を超えてしまうと死にいたるケースもあります。

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 熱中症の対処としては水分・塩分補給を適度に行い、身体の冷却も同時に行います。冷却部位も首筋、腋窩(脇下)、股の付け根等を冷やすと効果的です。また、適度に涼しい場所で休むことも重要ですし、呼吸や脈の異常、意識障害がみられ始めると様子を見ずに病院受診をすることをおススメします。食事の欠食や睡眠不足も熱中症をおこす原因の一つとなりますので、ご注意ください。皆さん、知っているようで、知らない熱中症ですが、基本的なことを守っていただければ、未然に防げます。