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林昌範 「大型トレード」の大きなメリットとは

 謹んで新春をお祝い申し上げます。寒い日が続いているので体調管理に気を付けた方が良いですね。私は船橋中央自動車学校で営業部長として働く傍ら、プロ野球の解説の仕事など幅広く活動できればと思います。また、昨年に引き続き今年も連載記事をやらせていただくことになりました。未熟な点も多いですが、読んで頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

 

 今回は昨オフに話題になった楽天とロッテの「大型トレード」についてお話させて頂きます。結果的に大型トレードの形になりましたが、実際はロッテから鈴木大地選手がFA移籍、涌井秀章投手が金銭トレード、酒居知史投手がFAの人的補償での移籍とタイミングが重なってこのような形になったのだと思います。楽天からロッテにFA移籍の美馬学投手、FAの人的補償で小野郁投手、テスト入団で西牧賢二選手、ハーマン投手も加入しました。

 

 日本ではこのように複数の選手が「大型トレード」のような形態で移籍するケースは珍しいですが、互いのチームにとって大きなプラスになると思います。僕も現役時代に巨人から日本ハムにトレードで移籍したのですが、複数トレードで一緒に移籍した二岡(智宏)さんの存在が非常に大きかったです。

 

 トレードで新天地に加入した選手は移籍先の球団に知っている選手が少ないと、その環境になじむまで野球以外でも気を使うことが多く精神的に疲れます。僕も日本ハムに移籍した初年度は通常の春季キャンプの2倍疲れた感覚でした。もちろんキャンプですから練習はきついのですが、サインプレーも全て違うので覚えなければいけません。首脳陣にどんな風に見られているのか、練習メニュー、初めて行くキャンプ地でどう動くのか、キャンプ休日の過ごし方…数え上げればきりがないほど色々なことに神経を使っていました。

 

 ただ、日本ハムは他球団から来た選手を温かく迎えてくれるアットホームな雰囲気だったので助かりました。先輩の方々に食事など誘って頂いたり、日が経つにつれて慣れていきましたが、複数選手での移籍であれば、気持ちを共有できる部分があるので心強さがあります。野手の二岡さんとは練習メニューが違いますし、食事以外では一緒にいる時間は少ないのですが、その存在が大きな励みになりました。

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 チームにとっても新しい選手が入る事で、他球団の戦術、練習のスタイルなど色々な情報を知ることができます。選手間の競争も活性化するので全体の底上げにつながる。大胆なチーム改革したロッテ、楽天が今年はどんな戦いぶりを見せるか。「移籍組」の活躍に要注目ですね。

林 昌範(はやし・まさのり) 1983年9月19日、千葉県船橋市生まれの36歳。市立船橋高から01年ドラフト7巡目で巨人入団。06年には自身最多の62試合に登板するなど主に救援で活躍。08年オフにトレードで日本ハムへ移籍した。11年に退団し、12年からDeNAに加入。昨オフに戦力外通告を受けて現役引退した。通算成績は421試合で22勝26敗22セーブ99ホールド、防御率3・49。186センチ、80キロ。左投左打。家族はフリーアナウンサーの京子夫人と1男1女。