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林昌範 移籍で新加入した選手が春先に経験する独特の重圧とは

 プロ野球のシーズンが始まりました。開幕戦のカードでは、巨人が3連覇中の広島に敵地・マツダスタジアムで2年ぶりの勝ち越し。2年連続日本一を目指すソフトバンクは昨季リーグ覇者の西武に同一カード3連勝と見応えのある試合が多く、ファンの皆さんも楽しんだのではないでしょうか。

 

 個人的に注目したのが今年から移籍した選手たちです。私も現役時代は巨人、日本ハム、DeNAと3球団でプレーしましたが、移籍先で迎えた開幕戦は独特の重圧がありました。新人ではないのでそんなに緊張しないだろうと見る方も多いと思いますが、実際は違います。移籍先で首脳陣にアピールしてチームメート、ファンにも認めてもらうためにも、1日でも早く結果が欲しいのです。

 

 私は日本ハム、DeNAでの移籍1年目に、春先はほとんど眠れなかったのを覚えています。それだけ気が張っていたのでしょう。ブルペンの雰囲気もチームによって違いますし、環境に慣れなければいけません。試合中のどこで登板するかもわからないので、常に準備をしていました。最初の登板で抑えると、精神状態が楽になります。他の主力選手は1年通じてトータルで結果を出せばいいと気持ちを切り替えられますが、新加入した選手は違います。1年を占う意味でも、春先の結果は非常に重要です。

 

 FA選手が注目されますが、トレードや前所属の球団から自由契約となり新天地でプレーする選手は、スタートでのどから手が出るほど結果が欲しいと思います。この開幕3連戦を見ると、新加入した選手たちがきっちり結果を出したのが印象的でした。日本ハムは30日のオリックス戦に先発登板した金子弌大投手が5回2失点の粘投。救援した秋吉亮投手も1回無失点ときっちり結果を残しました。同日はヤクルトの五十嵐亮太投手も救援で1回無失点の好投。31日には日本ハムからトレード加入した高梨裕稔投手が6回1失点の力投で移籍後初登板初勝利を飾りました。本人にとって忘れられない白星になったと思います。また、巨人から人的補償で移籍した広島・長野久義選手も31日の巨人戦で移籍後初安打を放ちました。途中出場ですぐに結果を出すのは難しい中、さすがだなと思いました。

 

 新加入した選手はファンに認められることが何よりうれしいので、これからも熱い声援を送って頂けるとありがたいですね。

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林 昌範(はやし・まさのり) 1983年9月19日、千葉県船橋市生まれの35歳。市立船橋高から01年ドラフト7巡目で巨人入団。06年には自身最多の62試合に登板するなど主に救援で活躍。08年オフにトレードで日本ハムへ移籍した。11年に退団し、12年からDeNAに加入。昨オフに戦力外通告を受けて現役引退した。通算成績は421試合で22勝26敗22セーブ99ホールド、防御率3・49。186センチ、80キロ。左投左打。家族はフリーアナウンサーの京子夫人と1男1女。