【スポンサーリンク】

大船渡・佐々木を巡る発言で批判殺到 張本勲氏の壮絶すぎる高校時代とは

 野球評論家の張本勲氏(79)がスポーツコーナーでレギュラー出演しているTBS系情報番組「サンデーモーニング」での発言が大きな反響を呼んでいる。張本氏は28日の生放送で、大船渡高校の佐々木朗希が決勝戦で出場しないまま敗れたことに言及。「最近のスポーツ界でこれが一番残念だった」と切り出し、「32歳の監督(国保陽平監督)でね、若いから一番苦労したと思いますが...絶対、投げさすべきなんですよ。大体、予選で4回(佐々木は準決勝まで4試合に登板)しか投げてないんですよ。合計で430、450(球)くらいしか投げてないのよ。昨年、吉田輝星(秋田・金足農)が800(球)くらい投げているんですよ、1人で」と強調した。

 

 この発言にネット上で批判が殺到し、スポーツ界からも反発の声が起こった。米大リーグ・カブスのダルビッシュ有は28日に自身のツイッターを更新。「シェンロンが一つ願い事を叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」とつぶやいた。サッカー日本代表の長友佑都も「同意」とリツイートしたことから、「しかもあの長友さんまで反応してくれるという。俺ならともかく、聖人長友さんを不快にしてしまうとはなかなかなレベルだなと感じたわ」と綴り、「思っている以上にあのコーナーへのフラストレーションは高いな」と指摘した。

 

 歯に衣着せぬ発言に定評がある張本氏だが、その直情的な発言で炎上することも多々ある。今回は大船渡・佐々木の登板回避を強烈に批判したが、張本氏の高校時代をひも解くと、甲子園で一度もプレーしていない。その過去は壮絶だった。

 

 スポーツ雑誌の資料などによると、広島出身の張本は甲子園出場を夢見て、地元の強豪・広島商、広陵に入学希望したが叶わず、無名校だった松本商業高校(現・瀬戸内)定時制に進学。昼間は学生食堂で働き、夜は学業と野球する時間が全く取れない。当時の野球部監督の助言で、大阪の浪華商(現・大体大浪商)に転校した。

 

 浪華商では1年の終わりに4番に抜擢されるが、張本が入部前に同校は部内の暴力事件で1年秋から2年秋まで1年間の対外試合禁止処分を受けた。2年の秋季近畿大会で対外試合に初出場し、県予選から13試合で打率・560、11本塁打をマーク。3年春の選抜出場を決めるが、一般生徒が刑事事件を起こしたのが原因で出場辞退を余儀なくされた。

 

 悲劇は続く。3年夏は大阪府予選を勝ち抜いて念願の甲子園出場を果たす。しかし大会直前に部室内での暴力事件が発覚張本氏を含む数人の休部処分により、チームの甲子園出場は認められた。だが、張本氏は暴力事件でに関与していないことを主張したが受け入れられず、甲子園のグラウンドに立てなかった。この事件で自殺も考えるほどのショックを受けたという。

f:id:imp0201:20190726172350j:plain

 2度の想定外の出来事で夢を絶たれただけに、甲子園には特別な思いがあるのかもしれない。同番組で、「(国保)監督と佐々木君のチームじゃないんだから。一緒に戦っているナインは、どうしますか? 1年生から3年生まで必死に練習して。やっぱり、甲子園は夢なんですよ。私は夢が欲しくてね...。小雨の路地で泣いたことがありますよ。2年生、1年生も夢、見ているんだから」とコメントしたのは自身の過去を投影したのだろう。ただ、張本氏が高校時代だった60年以上前とは時代も違う。その発言が選手に負荷をかける精神論と解釈され、反対意見が殺到する結果になってしまった。