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深瀬砂織連載第23回 臨床心理士が助言 部下とのかかわり、仕事の進め方…女性管理職の悩み

 女性で管理職になる方が近年増えてきたものの、その数はまだ少数であるのが実情です。皆様の中にも、「創業以来、女性で初めての管理職になった」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。手本となる同性の管理職が少ないと、部下とのかかわり、仕事の進め方など多くのことで暗中模索する状況になり、気苦労が増えますね。今回は女性管理職の方々が落ち着いて職業生活を送れる手掛かりをお伝えできればと思います。 

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  • 力を抜く

初めてのこと、不慣れなことに取り組む際は必要以上に力が入ります。管理職としての役割や振る舞いを一から作るとなればなおさらです。力んでいると、精神的にも張りつめた状態になり、つい強い口調になったり、感情が不安定になったりします。部下との人間関係にも影響が出てくるでしょう。「不慣れなことはできなくて当たり前」、「時間がかかってもいいんだ」、「うちの会社は女性の管理職が少ないんだから(手本が少ないんだから)わからなくて当たり前」、「少しずつ作っていけばいい」などと意識してみませんか。繰り返しこのように意識することで自分に余裕が生まれ、落ち着いて仕事や部下に関われるようになります。

 

  • 社内外の人と積極的に交流する

社内はもちろん、社外の人たちと積極的に交流すると、自分では思いもよらなかった様々な視点に触れることができ、そこから急に道が開けることもあります。自分と同じように孤軍奮闘している同性の管理職から聞いた話が大いに役立つこともあります。社内外で積極的に交流することをお勧めします。

 

  • 自分の特性を活かす

人はそれぞれ特性を持っています。ゆっくり話す人、早口な人、いつも笑顔でいる人、怒りっぽい人、言うことは厳しいけれどしかりつけているようには聞こえない人、何を言ってもきつく聞こえる人など、実に多様な特性を持っています。持って生まれた性質と、数十年生きてきた過程で形成された性質が複雑に絡み合い、今の自分を形作っています。その特性を急に変えるのは無理がありますし、著しく労力を要します。無理して自分を変えるより、自分の特性を活かすことを考えてみてはいかがでしょうか。ただし、周囲から見て良くない振る舞いは日々改善してください。「指導は厳しいが、それ以外ではとても穏やかに接してくれる」、「無口だけれど、部下が困った時はすぐに対応してくれる」など、バランスが大切です。少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。

深瀬 砂織(ふかせ・さおり) 東京都出身。臨床心理士でシニア産業カウンセラー、2級キャリア・コンサルティング技能士、キャリアコンサルタントの資格を持つ。企業の研修講師、職場環境の改善提案、経営者、人事労務担当者へのアドバイス、大学、自治体での講演など全国各地で精力的に活動している。