【スポンサーリンク】

深瀬砂織連載第9回 男性にも理解してほしい女性の体

f:id:imp0201:20181230161543j:plain

 

 臨床心理士の深瀬と申します。企業研修、職場環境改善などを中心に活動しています。今回は、女性はもちろん、男性にも理解してほしい女性の身体的特徴についてお伝えします。

 

 男性と女性とでは身体的な特徴が大きく異なります。一般的に、女性は男性より皮膚が薄く、筋肉量が少なく、体温も低い傾向があります。そのため、男性よりも温度や湿度の影響を大きく受けます。例えば、クーラーをつける際、男性が快適に感じる温度設定だと女性の体は冷えてしまいます。冬にエアコンを使用する時、男性はさほど乾燥していると感じなくても、女性は肌がカサカサになったり、指先がひび割れることもあります。体が冷える、肌がカサカサする、さらにひび割れなどで痛みが生じたら、身体的にも精神的にも負担を感じます。男性が負担を感じていなくても、女性は負担を感じている場合が少なくないのです。

 

 また、女性はホルモンの変動の影響を大きく受けています。生理の度にイライラ、意欲の低下、気分の落ち込み、食欲の異常などが起こることはよくあることです。20代~30代前半頃まで生理の状態が安定していた人でも、30代半ば以降からは「イライラが収まらなくて、周りの人に当たってしまう・・・」「生理の度に、些細なことで悲しくなって泣いてしまう」「体の変化に気持ちがついていかない」という状態になってきます。その後、40代になると閉経が見えてきてホルモンのバランスがそれまで以上に大きく変わります。

 

 このように、30代半ば以降からは身体の変化とともに感情の不安定さが目立ってきます。これを自分の力だけでコントロールできないことに悩む女性は多いのではないでしょうか。

 

 こうした変化を女性自身が知っておくと、気持ちの準備ができ、それは安心して年来を重ねられる材料になります。そして、男性も女性の身体の仕組みを理解することが大切です。女性の身体の仕組みを知らなければ相手に厳しい態度をとり相手との関係が悪化するかもしれないところを、知っていれば相手の状態を想像する、相手に配慮するなどして、これが関係を良好に保つことにつながるかもしれないからです。例えば、妻がやる気を失って家事をしなくなったのは、身体の変化の現れかもしれません。この時、妻と体調のことについて話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。妻の側からすると、夫が話を聴いてくれるだけで心強いものです。もちろん、女性自身も自分一人で抱え込まず、身体の変化について理解する、周囲の助けを借りる、医師に相談するなど対策をとりましょう。

 

 職場や家庭の理解があれば、ストレスが軽減されます。困っていることは話せる人に話し、周囲は必要な配慮をする。やはり双方向の働きかけが大切です。お互いに、「今よりも少し歩み寄る」ことを心がけてみてください。

深瀬 砂織(ふかせ・さおり) 東京都出身。臨床心理士でシニア産業カウンセラー、2級キャリア・コンサルティング技能士、キャリアコンサルタントの資格を持つ。企業の研修講師、職場環境の改善提案、経営者、人事労務担当者へのアドバイス、大学、自治体での講演など全国各地で精力的に活動している。