球界で珍しい 苗字を変更して20勝をマークした右腕とは

 

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 広島が加藤拓也投手の登録名が来季から矢崎拓也に変更となることを14日に発表した。加藤は今年1月に入籍しており、妻側の籍に入って名字を変更したとみられる。プロ入団後に苗字を変更したケースは非常に珍しいが、「婿養子」で大ブレークした右腕がいる。広島でプレーしていた備前喜夫投手だ。

 

 備前投手の旧姓は太田垣。地元の尾道西高から52年に広島に入団すると、縦に大きく割れるカーブとシンカーを武器に高卒2年目から5年連続2ケタ勝利と活躍。身長170センチと上背は低かったが、子鹿のように飛び跳ねるピッチングフォームから「バンビ」という愛称で親しまれた。太田垣の姓で低迷期のカープを支えていた時期は55年が13勝18敗、56年が13勝22敗の成績だったが、備前家の婿養子となり姓を変更すると57年に20勝13敗と大きく勝ち越し。59年も17勝でリーグ5位の防御率2.19をマークした。引退後は広島の投手コーチや二軍監督を歴任したのち、スカウトとしても25年間活動。ドミニカのカープアカデミー開設にも尽力した。15年に81歳で死去したが、広島に深くかかわった人物として多くの人に愛された。

  

 加藤から矢崎に苗字を変更した右腕も覚醒の瞬間が待たれる。16年ドラフト1位右腕は即戦力と期待されながら、プロ2年間でわずか1勝のみ。「婿養子」で再スタートを切る来季は先発ローテーション入りを狙う。