強打者で選手の人望厚いムードメーカー…広島移籍の長野は「新井の後釜」に

 

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 広島が巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)の人的補償で、長野久義外野手(34)の獲得を7日に発表した。「チームの顔」ともいえる長野の移籍は大きな衝撃だったが、リーグ4連覇を目指す広島にとっては大きなプラスアルファになる可能性がある。

 

 長野は通算1209試合出場で打率・286、137本塁打、500打点。新人王、首位打者、最多安打のタイトルに輝き、ベストナインとゴールデングラブ賞をそれぞれ3度獲得している。近年は古傷の右ひざの影響で調子を落とすなど苦しんでいたが、昨季も116試合出場で打率・290、13本塁打、52打点。松田元球団オーナーは「どうしても4連覇、日本一にという思いがある。育成がまだ間に合っていない部分もある。現場が決めることだが、現実的に3番を打てる選手」と期待を込めれば、鈴木清明球団本部長も「9年連続で100安打を打てる選手はうちにもいない」と高評価を口にした。


 長野の加入は成績以上にチームに与える影響は大きい。巨人時代は明るい性格で周りの選手を和ませる癒し系のムードメーカー。先輩、後輩問わず愛されるキャラクターでファンからの人気も絶大だった。広島は昨季限りでチームを長年支えてきた新井貴浩が現役引退。人望の厚かった新井は菊池涼介内野手に「お兄ちゃん」と慕われるなど選手たちからの人望が厚く、リーグ3連覇に欠かせない精神的支柱だった。

 

  広島に加入すれば石原慶幸捕手、赤松真人外野手に次いで野手で3番目の年長者になるが、周囲を惹きつける魅力の性格は新井の後釜にもピッタリだ。攻守の軸だった丸の移籍は大きな痛手だが、長野の加入は広島に新しい風を吹かせる。移籍が決まった際に、長野は「3連覇している強い広島カープに選んでいただけたことは選手冥利に尽きます。自分のことを必要としていただけることは光栄なことで、少しでもチームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張ります」と新天地での思いを口にした。

 

 緒方孝市監督は外野の定位置争いについて白紙の方針を示している。右翼の鈴木誠也は確定だが、残りの2枠をバティスタ、松山竜平、野間峻祥、下水流昂、西川龍馬、堂林翔太らが競う。中堅で不動のレギュラーだった丸は退団したが、長野が加入して競争はさらに激化する。まだ老け込むのは早い。もちろん、プレーで引っ張る力も十分に備わっている。長野がリーグ4連覇に向けてキーマンになる可能性を十分に秘めている。

 

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